青春の1ページ① -中学時代ー
なんだか書きたい気分になったので・・・
私の恋愛の体験談を(小説風に)何回かに分けて書いていきたいと思います。
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初めて付き合ったのは中学3年生の夏ごろ。
中1の頃から片思いをしていた同じ中学の彼に、地元のお祭りで告白した。
彼は、地元で一番のイケメンで、他の中学にもファンがいるような人だった。
女子にはもちろんモテまくっていたが、男子からも慕われている、いわゆる人気者だった。
ずっとずっと彼が大好きで、彼以外見えなかった中学時代。
3年間温めてきて、やっとの告白でOKがもらえたとき、
この長かった片思いが報われたと思った。
初めてのデートは花火大会。浴衣を着て、プリクラも撮った。
初めてのキスも彼。バージンを捧げたのも彼。
好きで好きでたまらなかった。
会う度に緊張して、うまく自分が出せなかったと思う。
とにかく嫌われないようにしなきゃと思っていたから。
甘酸っぱい青春の1ページ。
今でもあのとろけるような幸せは覚えてる。
こんなにも人を好きになるなんて、自分でもびっくりだった。
完全に、彼にはまっていた。
何よりの彼との時間を優先していた。
そんな幸せがずっと続くと思っていた矢先。
高校受験に集中したいという理由で、付き合って4か月くらいでフラれた。
私からしたら、晴天の霹靂。
「え、今なんて言ったの?」
一瞬何を言われたのか分からなかった。
天国から地獄に突き落とされるとはこういう感覚か、とその時初めて思った。
彼の心は変わらなかった。
多分、受験というのはただの口実で、本当は私に飽きたんだと思う。
そんなことは聞けなかったけどね。
フラれた日の夜。
我慢してた涙が、家に着くまでの帰路でポロポロと溢れて止まらなかった。
もう、一緒に手をつないで下校することもできないんだ。
もう、駅前でデートしたりもできないんだ。
私ばっかりが好きだったんだな。
まだ好きでいてもいいのかな。
また片思いか・・・つらいな。。
家に着いて、
「お帰りー。ご飯は?」と普段通り聞くお母さん。
泣いている顔がばれないように、
「ちょっと今日はお腹すいてないから、いいや」と返す私。
私の様子が変なことに気付くお母さん。。。
「・・・どうしたの?」
「何でもない。今日はもう寝る。。」
部屋に入って、その日の夜は、ベッドで気が済むまで泣いた。
次の日から、彼とは学校ですれ違っても、何事もなかったように振舞った。
でも、心の中では彼への想いは消えなかった。
フラれたのが夢であってほしいと、何度も思った。
また片思いでもいいから、ずっと好きでいていいかな。。
そう思って、私はフラれてからも片思いをし続けていた。